建築パース専門AIなら、ここまで変わる―実務で使えるAI「ArchiX」

IT・デジタル

2025.12.16

ChatGPTなどの画像生成ツールで建築パースをつくるとき、「これでは使えないな……」と思った経験はありませんか。外観の形が微妙に変わっていたり、窓の配置がズレていたり、素材感が不自然だったり——。
特に画像生成ツールを試したことがある方なら、

“ 寸法が保てないパースは実務では使えない ”

と感じたことがあるはず。
そんな中で今、注目されているのが、建築向けに最適化された AIパース生成ツール「ArchiX（アーキエックス）」 です。今回は、「3Dマイホームデザイナー」で作った3Dをもとに、どれだけ簡単に“実務で使えるパース”が作れるのか、そのポイントとともに紹介します。

アーキエックス（ArchiX）とは？

「ArchiX」は、すばやく、美しく、正確に作れる建築パース生成AI。
手書きスケッチや画像をアップロードするだけで、建築の寸法・形状を保ったまま、フォトリアルパースや高品質なイメージを生成できます。

一般的な画像生成AIと異なり、「勝手に窓が増える」「外壁の色が変わってしまう」といった“AIあるある”が起こりにくく、設計士や工務店、リフォームなどの建築実務者が求める高い再現性と意図反映のしやすさを備えている点が大きな特徴です。

また、生成後の部分修正（領域指定）や参照画像を使った細部調整も可能。
さらに、AIチャット・議事録生成・ドキュメント要約など、設計業務の周辺作業もまとめて効率化できる、多機能なAIサービスです。

ArchiXで外観パースがどう変わるのか

ここでは、3Dマイホームデザイナーで作成した簡易パースを、「ArchiX」でフォトリアルな建築パースへと仕上げる一連の流れをご紹介します。
あわせて、「ArchiX」を実務で最大限活用するためのポイントも解説します。

１．3Dマイホームデザイナーで簡単なパースをつくる

まずは、AIに渡すための“骨格”となる3Dモデルを作成します。
今回は「3Dマイホームデザイナー」で作成していますが、手描きスケッチでも「ArchiX」はフォトリアルなパースに仕上げてくれます。
ただし、元の情報が正確であるほど、AIが理想どおりのパースを生成しやすくなるため、ベースとなるモデルはできるだけ忠実に作り込むことをおすすめします。

「3Dマイホームデザイナー」を使い慣れている方であれば、短時間で作成できる“簡易パース”です。
ただし、この段階はあくまで“下地”。
ここから実務レベルで使える魅力的な外観パースへ仕上げるためには、押さえておきたい準備ポイントがあります。

●外観パースを作る際の準備ポイント

・敷地・道路の入力
接している道路や敷地形状は、AIが外観全体の解釈に利用するため非常に重要です。
境界線や道路の向きは、できるだけ正確に入力しておきましょう。

・間取り図の入力
外観パースの場合、細かな室内レイアウトまで作り込む必要はありません。
ただし、建物のボリュームに関わる要素（外周ライン・階高・大きさ）は必ず正しく入力してください。建物の寸法精度が高いほど、「ArchiX」が生成するパースがブレにくくなります。

・窓・屋根の設定（切妻・片流れ・寄棟など）
外観パースの印象を大きく左右する重要ポイントです。
開口位置や屋根形状はAIにそのまま引き継がれるため、必ず設定しておいてください。

※以下はお好みに応じて追加してください※

・背景設定（青空・夕景、住宅地や森林など）
「ArchiX」側でも背景生成は可能ですが、あらかじめ雰囲気を指定しておくと、より狙いどおりのパースになりやすくなります。

・隣家パーツの配置（遮蔽や日当たり検討にも有効）
「ホワイトモデル」などシンプルなパーツで隣家を配置しておくと、奥行き感が生まれ、仕上がりのリアリティが向上します。完成度を高めるための工夫です。

２．リアルな質感にする

ここからが「ArchiX」の出番です。
メニューから 「スケッチからパース生成」 を選び、先ほど作成した画像をアップロードして生成をクリック。まずはこの操作だけで、フォトリアルなパース生成がスタートします。

驚くべきは、建物の寸法がほとんど狂わないまま、外壁の質感・光の陰影・反射表現まで一気にフォトリアルへ変換される点です。建築パースをAIに任せる際の最大のネックである「形状が変わってしまう問題」が、「ArchiX」は発生しにくいのが特徴です。これこそが、実務で評価されている大きな強みです。

▼「ArchiX」のパース生成で“失われない”もの
・外壁ラインが変形しない
・窓・建具の高さが変わらない
・屋根勾配が歪まない
・不要な装飾が勝手に追加されない

※ただし、元となる画像の線が曖昧だったり、形状が不確定な場合は、AIが誤って解釈し書き足してしまうこともあります。そのため、ベースとなる画像や3Dモデルをできるだけ正確に作っておくことが仕上がりの品質を左右します。

下の画像では、バーを左右にスライドすると ＜生成前 ↔ 生成後＞ の違いを比較できます。

３．必要な情報をプラスし、編集する

フォトリアルになったら、ここからは”魅せるパース”へ仕上げるために必要な情報を足していきます。
生成した画像に編集を重ねるのには、「編集」機能を使います。

外構や人物など、具体的な指示を書くだけで自動生成できます。
ここでのポイントは、“なるべく具体的に書く”ということです。

実際、「AIがうまく使えない」と感じるケースの多くは、AIが理解できる“情報の粒度”まで指示が細かくなっていないために起こることが多く、“AIに伝わる書き方”を知るだけで仕上がりが大きく変わります。
丁寧に、「どんなものを・どこに・どんな雰囲気で配置したいのか」を具体的に伝えてあげるだけで、意図に近い表現が返ってきやすくなります。

●AIにイメージを伝えるポイント

例えば、「カーポートを追加」だけではなく、「片支持タイプ・ブラックのアイアンのカーポートを追加」のように、”こんな風にしたい”という頭の中のイメージを具体的に言語化してAIに伝えることです。曖昧な指示より、具体的な要望の方がAIの再現性がグッと高くなります。

例：
カーポート→「片支持タイプ・ブラックのカーポートを追加」
車→「ホワイトのSUVを1台」
人物を配置したい → 「30代夫婦が談笑している様子」

エクステリアを整える

▼指示した文章
外構をリアルに。黒いカーポートを付けて。車はSUV1台。宅配ボックス付きの機能門柱をつけて。植栽を植える。

人物を配置

▼指示した文章
玄関に向かう30代の女性と5歳のこども。2人は手をつないでいる。

境界を植栽からフェンスに変える

▼指示した文章
選択部分を参照画像のフェンスにして。
（※選択と参照画像は下記で解説します）

「ArchiX」が本当にすごいのは、この編集機能の高さです。
ChatGPT のように “生成してみるまで結果が読めない” ものではなく、「こうしたい」という指示が AI に正確に伝わるよう設計されている 点が大きな違いです。

一般的な画像生成AIでは難しい細かな調整も、「ArchiX」なら自然に反映されます。

・修正したい領域を選択し、ピンポイントで修正できる
・参照画像を読み込ませて「このデザインにしてほしい」が反映できる
・“1手戻る”がカンタンで、複数案を作成できる

この3つが揃っているからこそ、
「AIなのにコントロールが効く」＝建築実務で求められる操作性が実現しやすいわけです。

編集で隣家との境界を植栽からフェンスに変更しました。「ここ」を「こう修正して」と、伝えられるのが嬉しい！

AIに振り回されるのではなく、こちらの設計意図にAIを従わせることができる。これこそが「ArchiX」の大きな魅力のひとつです。

４．“魅せるパース”へ仕上げる

さて、最終仕上げとして、建築パースで大切な「光・時間帯」をAIで調整します。
今回は「夕方に映えるパース」をテーマに調整しました。情緒感が一気に高まります。

▼指示した文章
夕方に映えるパースにして

夕景の光が建物に柔らかく差し込み、門柱の照明や外構ライトも自然に点灯させてくれました。
「欲しかった雰囲気がそのまま返ってくる」感覚が心地よく、実務で非常に使いやすいと感じます。

なんと、動画まで自動生成できる

さらに「ArchiX」は、パースを動画へ変換する機能も備えています。

・奥行きのあるカメラワーク
・周囲の情景設定
・明るさ補正
・雰囲気に合わせた動き

これらが自動で構築され、あっという間にスケール感のある動画が完成します。

建築・不動産の現場でここまで使える

今回は、3Dマイホームデザイナーで作成した簡易パースを、「ArchiX」でフォトリアルに仕上げる手法にフォーカスして紹介しました。

AIは万能ではなく、時には期待と少し違う結果になることもあります。
それでも ArchiX は、そのズレを最小限に抑えつつ、修正しながら理想に近づけやすいAI として実務で使えるレベルであり、 建築・不動産のさまざまな場面で活用できる大きなポテンシャルを持っています。

●建売・マンションの空室対策に
実際には家具が入っていない、あるいは工事中で内装が仕上がっていなくても、「ArchiX」なら 販売用のパースイメージを事前につくることが可能です。

●家具販売や注文住宅の仕様比較に
家具・壁紙など、A案とB案で施主が迷う場面は多いもの。
「ArchiX」でそれぞれのイメージを可視化するだけで、判断材料がクリアになり、打ち合わせがスムーズに。

●住居やオフィスで、引っ越し・撤去後イメージを即座に作成
「家具が置かれていて広さが伝わらない」という場合でも、「ArchiX」なら 家具やインテリアを自動で消して“撤去後の状態”を再現 できます。内覧前の資料づくりや、原状回復のイメージ共有にも非常に有効です。

「ArchiX」は、無料で試せる！

「ArchiX」は、初回登録から2週間無料でご利用いただけます。期間中は最大1000クレジット（パース生成画像100枚分）までお試し可能です。
「AI パースを実務で使いたい」「chatGPTのパースでは精度が不安」「建築パース制作を短時間で仕上げたい」こうした課題を持つ方には、特におすすめ。
ぜひお試しください。

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