「VRが拓く実践的人材育成」東北ポリテクセンター指導員向け研 修で、メガソフトのVRを学ぶ(後編)
- 取材
メガソフトは9月16日から17日にかけての2日間、岩手職業能力開発促進センターが開催する「第1回東北ブロック職員研修」に参加させていただき、東北地域のポリテクセンターの指導員14名向けに、BIMなど建築分野における注目の先端技術や、VR技術の活用・展望について、実習を含めた講習を行いました。
2日目(9月17日(木))は、ポリテクセンター指導員の皆さまがA~Dの4班に分かれ、初日のVR体験で得た気づきをもとに、VRの活用アイデアについてディスカッションを行いました。職業訓練の場で生まれたアイデアですが、工務店やリフォーム店の皆さまの社員教育やお施主様への提案にも応用できるものが多く見られました。
4班から生まれた、VR活用のアイデア
| 主なテーマ | 提案された活用例 | |
|---|---|---|
| A班 | 図面と実際の空間を照らし合わせる | 建物のディテール確認、古い構造の間違い探し、電気配線と図面の照合 |
| B班 | 身体的制約や作業者の視点を体験する | 高齢者施設の検証、積算確認研修、熟練作業者の視点の再現 |
| C班 | 空間のスケール感を確かめる | キッチン・収納の使いやすさの評価、見えない構造の可視化、設計学習への活用 |
| D班 | 危険を疑似体験し、安全意識を高める | ヒヤリハット探し、足場からの転落の疑似体験、建設重機の運転者目線の体験 |
グループディスカッションの様子
A班:図面と現場の照らし合わせに
A班では、次のようなアイデアが出されました。
- 建物のディテールを確認する
- 古い構造の間違い探しをする
- 電気配線の配置と図面を照らし合わせる
建築の知見がある人にとっても、実寸大の空間で構造や仕組みを改めて理解できる点で有効だという意見も交わされました。
B班:高齢者の身体を再現してバリアフリーを検証
B班では、身体的制約や作業者の視点をVR体験に取り入れる案が挙がりました。
- 高齢者施設の検証
身体に重りをつけて高齢者の身体的制約を再現し、設計した施設をVRで体験して問題点を探る。
- 積算確認研修
VRで図面と照らし合わせて数量を確かめる。
- 熟練作業者の視点の再現
作業時に注目すべき箇所を学ぶ。
高齢者施設を検証する案は、バリアフリーリフォームの検討にも生かせる発想です。
体験の運用について挙がった課題点
- VRを体験していない人の待ち時間をどう生かすか
- ゴーグルを複数名で使う際の衛生面をどうするか
なお、弊社VRソリューションのゴーグルには使い捨てシートが用意されており、一定の衛生対策が可能です。
班ごとに、多様なアイデアが検討されました
C班:キッチンや収納のスケール感を体感
C班では、間取りのスケール感を体感しながら空間を設計する方法が検討されました。例えばキッチンや食器棚をVR空間に置いてみることで、当初のプランが使いやすいかを評価できます。お施主様と一緒にVRで確認すれば、完成後の「思ったより狭い」を防ぐことにもつながります。
天井裏や壁の中の配線、軸組などを可視化して構造理解を深めるアイデアや、「フリーハンド→ゾーニング→平面図→3D→VRでスケール確認・修正」という学習プロセスの素案も示されました。
設計を学ぶプロセスの素案
- 01フリーハンド
- 02ゾーニング
- 03平面図
- 043D
- 05VRでスケール
確認・修正
D班:ゲーム感覚で学ぶ安全教育
D班では、特に安全教育への活用を掘り下げました。
- ヒヤリハット探し
VR空間に潜む危険を、ゲーム感覚で学ぶ。 - 転落の疑似体験
足場からの転落を疑似体験し、事故予防の意識を高める。 - 建設重機の視点の体験
資格が必要な建設重機の運転者目線をVRで体験し、危機管理を考えるという他班にはない案も出されました。
新人職人の教育にも取り入れられそうな内容です。
メガソフトVRソリューションは商用の現場のみならず、工業高校や大学、そしてポリテクセンターなどの教育の現場にも採用が進んでいます。「どんなことに使えるのかわからない」といった意見を頂くこともあるVRですが、掘り下げていくと様々な活用方法が見つかります。
マイホームデザイナープラスでは、今後もメガソフトVRソリューションの活用事例やユーザーボイスを載せていくので、皆さまのお仕事に活かせるかどうか、参考にしてみてください。







