階段の幅を変更する方法【3Dデザイナーシリーズ 階段マスターへの道③】
- 3D活用法

一般的な住宅の階段の幅は75~90cm程度が標準とされており、これは一人が快適に上り下りするのに十分な幅になります。
より快適に利用する場合や、二人がすれ違うことを考慮する場合は、90~100cm以上の幅を確保することが望ましいです。
メガソフト3Dデザイナーシリーズでは、階段の幅を自由に変更することができます。
今回は階段の幅を変更する方法について解説していきます。
※当記事は、3Dアーキデザイナーを使用しています。3DマイホームデザイナーPRO10、PRO10EXをはじめとした、他の3Dデザイナーシリーズでも同じ操作で変更可能です。
階段の幅を変更する(間取り編集画面編)
階段のデフォルトの幅は、間取り作成時のグリッドのサイズによって自動で生成されます。

例えば、[新規作成]→ モジュールを[メーターモジュール(1000mm)]に設定した場合、デフォルトの階段幅は1000mmになります。
ただ、階段の幅を任意の寸法に変更したい場合もあると思います。今回の例では「1200mm」にしてみます。

【1】間取り編集画面で階段を選択します。
【2】プロパティパレット内の[詳細設定]をクリックします。
【3】詳細設定の下部にある[幅]を「1200(任意の数値)」と入力します。

この状態で立体化して見てみると…幅が広がったことがお分かりいただけるかと思います。
詳しくはこちらの動画で解説していますので、よろしければチェックしてみてください。
階段の幅を変更する(3D編集画面/パーツ編)
補足になりますが、3D編集画面で階段を「パーツ」として配置した場合の幅変更についてもご紹介します。

上記の画像は[パーツプロパティ]→[3Dモデル]でWの値を変更した階段になります。
一見階段幅が変更できているように見えますが、全体的に横に伸びているため、変更されては困る箇所まで横に伸びてしまっています。
これを解決する方法として、[パーツを編集]で階段を分解しパーツごとにサイズを変更をする方法があります。
パーツごとに分解して個別にサイズ変更する

【1】3D編集画面で階段パーツを選択した状態で、プロパティパレットから[パーツを編集]をクリックするとパーツ編集画面に移動します。
【2】パーツがグループ化された状態なので、階段パーツを選択した状態で右クリックをし、[グループ解除]をします。これでパーツが分解された状態で編集できるようになります。
【3】分解されたパーツごとにサイズ変更、位置調整などを行います。今回の例では階段幅を400mm広げたいので、壁や側桁にあたるパーツは左右に200mmズラしました。

この方法であれば、必要な箇所のみ幅変更することができます。
パーツ編集に関しては以下の記事でも詳しく解説しているので、よろしければ併せてご覧ください。
オリジナルパーツを作ろう!
注意点
螺旋階段などの複雑な形状の階段の場合、パーツを分解する方法でのサイズ調整が難しくなります。
間取り編集から階段を配置しサイズ調整する方が操作も簡単ですので、サイズ調整が必要な場合は、特別な理由がない限りこちらの方法をおすすめいたします。