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コンクリートパネル 英語表記: concrete panel
コンクリートパネルとは、建築現場でコンクリートを打設(流し込む)際に使われる型枠用の合板(ベニヤ板)のことです。型枠の内側にこの板を並べて設置し、その中に生コンクリートを流し込むことで、硬化後に平滑で整ったコンクリート面を形成します。
現場では略して「コンパネ」とも呼ばれ、住宅からビル建築まで幅広い工事で使われる基本的な建材の一つです。
種類と規格
コンクリートパネルは、日本農林規格(JAS)において以下の2種類に分類されています。
一種:打放しコンクリート用(表面がきれいに仕上がるよう、寸法精度や平滑性が高い)
二種:それ以外の用途向け(表面仕上げを必要としない構造や仮設などに使用)
このように、仕上げの美観を重視するかどうかによって使い分けられます。
材質と再利用
コンクリートパネルは、合板(ラワンや針葉樹など)を基材とし、防水性を高めるためにフェノール樹脂の塗装が施されていることが多いです。
複数回の打設に耐えられるように作られていますが、繰り返し使ううちに表面が劣化し、コンクリート面にムラや剥離が生じることがあるため、定期的な交換が必要です。