バーチャルわかものハローワークとは?仮想空間体験がもたらすこれからの未来
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先日、大阪・京橋にあるQUINTBRIDGE(クイントブリッジ)で行われた『「Kansai XR EXPO」XR×社会課題×万博 ‐近未来技術が導くwell-being‐』にて、メガソフトのVRソリューションを出展いたしました。
イベント当日は、弊社ブースに興味を持っていただいたお客様に、VRを使った3D空間を体験していただきました。
間取りの平面図やパースだけではなかなかイメージしづらいですが、VRゴーグルを装着いただくことで、実際にその空間に居るようなリアルな体験をしていただけるのがVRソリューションの特徴です。
当メディア編集部メンバーも展示会を見学させていただいたのですが、XR(AR、VR)やメタバースといった新しい技術、登壇者の方や出展企業の面白い取り組みを見聞きすることができ、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
その中でもトークセッションの「バーチャルわかものハローワークについて」で紹介されていた、ハローワークの取り組みがとても面白く興味深かったので、今回はその取り組みについてご紹介させていただきます。
また、メタバースやVR技術が、私たちの生活に今後どう関係してくるのかも考えていければと思います。
バーチャルわかものハローワークってなに?
「バーチャルわかものハローワーク」というサービスをご存じでしょうか?
2024年2月に開設されたばかりの新サービスということで、私も今回はじめて知りました!
「バーチャルわかものハローワーク」とは、大阪労働局・大阪わかものハローワークが運営するメタバース(バーチャル空間)を利用した就職支援サービスです。
大阪労働局と、国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster(クラスター)」を運営するクラスター株式会社が協力し開設した、若者向けのハローワークになります。
運営しているのは大阪わかものハローワークですが、支援対象は大阪に限らず全国が対象なのだそう。

出典:バーチャルわかものハローワーク公式ホームページ より
アバターを使った簡易相談、就活に役立つセミナー動画の視聴、企業説明会への参加など、メタバース内で就職支援をプレ体験できるのが特徴となります。
大阪わかものハローワークとは
正社員での就職を希望する概ね35歳未満の方が対象の、国の就活サポート施設です。
詳しく知りたい方は 大阪わかものハローワークの公式サイト をご覧ください。
匿名アバターを使って簡易相談ができる
インターネット上にあるハローワークの仮想空間「バーチャルわかものハローワーク」内に、匿名アバターで参加することができます。
ハローワーク職員もアバター姿なので、コミュニケーションが苦手な方や、対面では少し相談しづらい…というような内容でも、チャットで気軽に相談しやすいのが嬉しいですよね。
登壇されていた大阪労働局 職業安定部 職業安定課の中野 耕介さん、大阪わかものハローワーク室長の冨永 広知さんが、トークセッションの中で
「誰かに頼ること、相談することへの心理的ハードルを下げて、必要な支援に繋げていけたら」
と仰られていたのがとても印象に残っています。
職員だけでなく、ユーザー同士の情報交換といったコミュニケーションも可能ということで、今の時代に合った就職支援の形だなと感じました。
平日は職員が常駐しているので、時間や場所にとらわれない
平日(月~金)の11:00~17:30は職員アバターが仮想空間内に常駐しているので、インターネットが繋がる環境さえあれば、場所にとらわれず気軽に就活相談ができます。
なんと事前予約なしの相談もOKとのこと。
実施設の窓口での相談となると、混雑状況によっては待ち時間があったり、住んでいる地域によっては、ハローワークまで足を運ぶのが大変な方もいらっしゃると思います。
「バーチャルわかものハローワーク」ではそういった問題も気にしなくていいので、自分のペースで就活支援を受けられます。
VR(仮想現実)体験がもたらすこれからの未来
ここまでハローワークの面白い取り組みとして「バーチャルわかものハローワーク」についてご紹介してきましたが、就活に限らずメタバースやVRといった技術は、私たちの生活にとって今後もっと身近な存在となっていくのではないかと思います。
VRと言えばゲームのイメージが強いですが、近年ビジネスの世界でも広く取り入れられるようになってきています。

コロナ禍にはメタバースを取り入れ、仮想空間での新しい働き方を提供する企業も出てきました。
働く場所や家庭の事情を問わず、実際にオフィスに出社している時とほとんど変わらない感覚で働くことができるということで、地方創生・地域活性化にも繋がっていくのではないでしょうか。
観光業界ではVRを使ったバーチャルツアーや、メタバース観光といったサービスも需要が高まってきていますし、不動産業界なんかは、VR内覧ができるところが増えてきていますよね。
現地になかなか足を運べない場合でも、リアルに近い形で体験できるというのが面白く、いろんな可能性を感じられます。
こういった新しい技術は、導入においてまだまだコスト面など大きな課題がありますが、多様なサービス・働き方が求められる時代ですから、今後ますます伸びていく分野になると思います。
VR活用で住宅・建築 ・設備などの最適なプラン提案が実現可能
先述の不動産業界の話にも関連しますが、建築やインテリアの分野でも3DやVRを通じた体験は年々需要が高まってきています。
住空間やオフィス設計の提案において、なかなか平面図やパース図だけではお客様に上手く伝わらないこともありますが、VRツールを活用することで、作成した空間に実際にいるようなリアルな体験をお客様に提供することができます。
メガソフトでは空間デザインソフト3Dデザイナーシリーズを提供しておりますが、3Dデザイナーシリーズで作成した空間データも、簡単な操作だけでVR空間として体験していただくことができます。
VR体験中でも、その場でリアルタイム編集していただけるので、お客様の急なご要望にもその場で即時対応することができるんです!

壁紙・床材などを素早くリアルタイム編集
目の前で変化する空間をお客様に自身に体験いただき、その場で比較検討しながら理想のプランに早く近づくことができるので、成果に直結する営業ツールとしてご好評いただいております。
VRを使った空間プラン提案にご興味のある方は、下記もチェックしてみてくださいね。
余談:3Dデザイナーシリーズで作成した3Dパースをメタバースに取り込めるんです
完全に余談となりますが、3Dデザイナーシリーズで作成した3Dパースを、メタバースプラットフォームに取り込むことができるってご存じでしたか?
当記事でご紹介した、「バーチャルわかものハローワーク」で利用しているメタバースプラットフォーム「cluster(クラスター)」にもアップロードしてお使いいただけます。
メタバース用の書き出し方法について詳しくは下記ページをご参照ください。
> 3Dデザイナーシリーズのサポートページ
clusterは基本的に無料で利用できるので、ぜひご自身で作成された3Dパースを使って遊んでみてくださいね。