越前和紙のサンプルが届きました
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2024年11月20日-21日。東京ビッグサイトでJAPANTEXが開催されていた日に、同じく東京で開催されていた展示会「BAMBOO EXPO 22」にご縁あって参加した。
「BAMBOO EXPO 22」に伺うきっかけをくださったのは越前和紙の老舗メーカーの方で、和紙を使ったインスタレーションを展示されていた。(下記写真参照ください)
さらにその隣では、越前和紙の新しい使い方を紹介するべく、越前和紙の製紙所4社が様々な越前和紙と、越前和紙を使った商品を共同出展されていて、和紙の世界の広さと奥深さに感動したのだった。

「BAMBOO EXPO 22」に伺うきっかけとなった杉原商店社のフライヤー

「和紙屋」こと株式会社杉原商店のインスタレーション

大小のたまごがつながった和紙。和の空間はもとより、洋の空間にも合いそう

向こう側にいる方の顔がわかりそうでわからない、ほどよい目隠し感が良い感じ
越前和紙のサンプルがついに届いた
越前和紙のサンプルがいただけるというので、あの日の美しい手漉きの和紙欲しさにWebでアンケートに応えたところ、ついに、そのサンプルが届いた。
当初「2024年末までにお届け」とあったのが、応募が多数過ぎて予定の日までに整わず、さらに、大雪の影響で(丁寧なご連絡を2度いただきました)、それがまたわくわくを膨らませてくれての、ついに、である。
ハードカバーを開くと美しい和紙たちが現れた。
そおっと取り出して1枚ずつ透かして見てみると、それはもう、ただただ見惚れるばかりである。
一部をご紹介しよう。

「もみ」
やなせ和紙

「孔雀紙」
柳瀬良三製紙所

「SEA」
やなせ和紙

「天上紙 春雨」
柳瀬良三製紙所

「金型落水紙」
柳瀬良三製紙所

「紋つなぎ和紙」
柳瀬良三製紙所

「Kozo line paper」
長田製紙所

「Random black line paper」
長田製紙所
越前市観光協会の取り組み
この展示とアンケート&サンプルを企画したのは、一般社団法人 越前市観光協会の「北陸/福井マテリアルセンター準備室」。
越前和紙のサンプルと一緒に届いたリーフレットにはこうある。
「北陸/福井マテリアルセンター」では、越前和紙をはじめとする多様な技術を
今後も積極的に発信し、皆さまの手に触れる場を創り続けてまいります。
建築や空間設計、インテリアデザインに携わる皆さまのクリエイティブの一助として、
新しい用途や可能性の扉を開くお手伝いができれば幸いです。
越前の職人たちと皆さまをつなぐ架け橋として、どのようなご相談にも全力で対応させていただきます。
どうぞお気軽にお問い合わせください。」
1500年前から作られてきた「越前和紙」。これから作られる新しい空間にとって何者になっていくのだろうか。
サンプルに触れその温かさを指先で感じながら、素人なりに越前和紙を使ったイメージをあれこれ思い浮かべてみる。
王道、障子紙として
強度のあるものは室内の間仕切りとして
照明器具のシェードとして
壁に飾ってタペストリのように
ガラスの天板の下に引いてテーブルのアクセントに
さて、建築・インテリアのプロの皆さまのアイデアは如何様に?
越前和紙について
越前和紙とは、福井県越前市今立地区で製造される和紙である。越前市は品質・種類・量ともに全国1位の和紙産地として生産が続けられている。(Wikipediaより)
大河ドラマ「光る君へ」でも越前の国の紙は「美しく良質」と表現されていた。
そんな越前和紙の歴史を、越前市観光協会・公式サイトにて見ることができます。
また、1泊2日の「越前マテリアルツアー」など、現地で職人さんの手仕事を見学できるツアーも企画されているそうなので、興味のある方は参加してみては?
越前市観光協会・公式サイトURL: https://www.echizen-tourism.jp/
BAMBOO EXPO
店舗や商業施設などの空間デザインに使われる内外装材や、さまざまなマテリアル、機器、家具什器、サイネージ、照明器具、アートなどを集めた国内では唯一無二のユニークな展示会として2011年にスタート。
筆者が参加した「BAMBOO EXPO 22」では越前和紙のほかに、竹製割り箸を再利用した集積木材や、藁や皮革を模した新素材など、ユニークな製品がたくさん見られた。
毎年5月と11月の年2回開催されている。
BAMBOO EXPO URL: https://bamboo-expo.jp/