3Dデザイナーシリーズの3つのレンダリングを比較・解説!
- 3D活用法
レンダリングとは、3Dモデルのデータをもとに、光や色、影、質感などを計算して、最終的な画像や動画を生成するプロセスのこと。光や影の映り込みが表現されフォトリアルな仕上がりになるので、プレゼンや提案資料などのパースにはぜひ取り入れていただきたいです。
メガソフトの3Dデザイナーシリーズには3つのレンダリング機能があります。
それぞれに特徴がありますが、結論から言うと「Pixage」がオススメです。なぜ「Pixage」がオススメなのか?その理由をそれぞれのレンダリングの違いとともにお伝えします。
1・レイトレースレンダリング
レイトレースレンダリング
搭載製品 | 3Dマイホームデザイナー13,14などの施主版以外に搭載。 |
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特徴 | パソコン内で処理がすべて行われるため、いつでもレンダリングが可能です |
メリット | ・追加料金不要 ・インターネット環境不要 ・メリハリのある画像生成 |
デメリット | ・静止画しか生成できない ・自分のPCスペック、データの大きさ、生成する画像サイズによりレンダリング時間が大きく時間が変わる。パソコンに負荷がかかるため、レンダリング中は、ほかの作業はほぼできない。 |
レンダリング時間 | 1分35秒 (A4サイズ、1室のみ) |
※レンダリング時間を検証したPCのスペック
Windows 11 Home
AMD Ryzen™ 5 5500U 6-コア/12-スレッド モバイル プロセッサー with Radeon™ グラフィックス
メモリ:16G
グラフィックスチップ: AMD Radeon Graphics Processor (0x164C)
使い方
3D編集画面のナビから「パース・レンダリング」→「レンダリング」で表示される操作画面で「レイトレースレンダリング」を選択してください。
2・Optimage(オプティマージュ)
Optimage
搭載製品 | ・3Dアーキデザイナー クラウドライセンス:追加料金なしで使い放題 レガシーライセンス:別売のポイントが必要 ・3DマイホームデザイナーPROシリーズ 別売のポイントが必要 ※ポイントについては「金額」に詳しく記載しています。 |
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特徴 | インターネット上の専用レンダリングサーバーでレンダリングを行います。 実行中のアプリケーションの動作を妨げないため、レンダリングを実行しながら、元のデータの編集なども軽快におこなうことができます。 |
メリット | ・写真に迫る高画質な画像生成が可能 ・レンダリング中に追加作業が可能 |
デメリット | ・有料(詳細は下記参照) ・静止画しか生成できない ・インターネット環境が必須 |
金額 | 製品によって異なります。 ▼追加料金なしで使い放題 3Dアーキデザイナークラウド ▼ポイントが同梱されているため、すぐに使える製品 3Dアーキデザイナー11レガシー(500ポイント付属) 3DマイホームデザイナーPRO10EX(500ポイント付属) 3DインテリアデザイナーNeo10(300ポイント付属) ▼追加ポイント(別売)で使用できる製品 3DマイホームデザイナーPRO10 3D住宅リフォームデザイナー10 消費ポイントの目安は下記の通りです。 A4サイズ標準(125dpi)出力:1ポイント A4サイズ高品位(200dpi)出力:2.56ポイント ※追加ポイント追加(別売)はメガソフトショップでご購入ください。 |
レンダリング時間 | 2分06秒 (A4サイズ、待ち人数:1人、1室のみ) |
使い方
3D編集画面のナビから「パース・レンダリング」→「レンダリング」で表示される操作画面で「Optimage」を選択してください。
3・Pixage(ピクサージュ)
Pixage
搭載製品 | 3Dアーキデザイナー、3D医療施設デザイナー |
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特徴 | ゲームの映像を作るのにもつかわれているUnityという技術で、 前述の2つのレンダリングと違い、3D空間全体がレンダリングされるのが特徴です。 「Optimage」の静止画のレンダリングとは異なり、「Pixage」はPixageモードに切り替えるだけで使えるため、レンダリングをしながら画面を移動したり角度の調整をしたりすることができます。 ポイント切れを気にすることも、レンダリングの待ち時間を気にすることも不要、何枚でも高画質パースを連続して出力できます。 さらに、Pixage画質の360度パノラマ画像やウォークスルー動画も出力できます。 |
メリット | ・3Dアーキデザイナーを使用していれば、追加料金がかかりません ・レンダリング時間がほぼ無い ・レンダリング後に床壁のテクスチャ張り替えも可能 ・Pixage画質で動画作成もできる ・インターネット環境不要 ・手書き風などフィルター切替だけで違った印象のパースを出力できます |
デメリット | ・3Dアーキデザイナー、3D医療施設デザイナー以外では使用できない |
レンダリング時間 | わずか12秒! |
使い方
右上の「Pixage」ボタンからモードを切り替えるだけ。
静止画にしたい時は、Pixageモードで「パース・レンダリング」→「画面ショット」で何枚でも出力できます。
つまり、Pixageのメリットが大!
3つのレンダリングを比較して、Pixageは追加料金なしで高画質で待ち時間なくレンダリングができるうえに、ウォークスルー動画も作ることができるため圧倒的にオススメです。
レンダリング後の仕上がり画像にもそれぞれ違いと良さがありますが、3Dアーキデザイナーのクラウド契約なら、PixageもOptimageもどちらも使い放題なので、設計する住まいの雰囲気に合わせて使い分けるのもいいですね。